
始末して気張る
私たちが創業以来、大切にしてきた『商人の誇り』。それは単に「利益を最大化する」という売上ありきのビジネスではなく、「始末して気張る」という昔ながらの商売の精神です。商人たるものは、自分の欲を抑え、その分なるべくお客様に喜んで頂ける商売として頑張りなさいという教えが礎になっています。目先の利益だけを追求するのではなく、お客様の喜びを第一に考える―――それを「商人道」として経営の根幹としています。

身の丈に合った経営でゆっくりと成長する
飲食店が売上拡大するためにはチェーン展開するのがセオリーの1つです。しかし、あえてその道を当社は選びません。「無理に拡大する必要はない」「常連が8割を占める店づくり」「身の丈に合った経営の中で利益を出す」これらは一見、ビジネス感覚からすれば逆行するようにも思えるでしょう。しかし当社では「食の日常」として毎日ご利用頂きたい価格帯でその地域で働く社会人の方を中心に提供するため、既存店を大切にしています。「あの店長に会いに行きたい」「あの店の天ぷらが特に美味しいから行く」といった常連のお客様方に支えられているからです。

面倒なことを、あえて行う
商売をするうえで“効率”という言葉は、私たちの中で優先順位の高いものではありません。なぜなら一見面倒だと思われる『ひと手間』に付加価値があると考えているからです。例えばそばに乗せる天ぷらを、私たちは別皿で提供しています。そばつゆに浸さず、衣のサクサク感を楽しみにするお客様も大勢いらっしゃいます。手間はかかりますが、それが食のおいしさと楽しさにつながる。お客様が「おいしい」と言ってくださる笑顔のために、その"ひと手間"を厭いません。効率を追求せず、あえて「手間をかける」ことで差別化する。「おいしい」という感動につながる"ひと手間"こそ、私たちの自慢したいサービスです。

従業員の成長に合わせた経営
「無理に拡大しない」「常連8割」という営業スタイルを堅持する私たちは、会社の規模拡大よりも、従業員の成長に合わせた経営を心がけています。創業の理念には「縁あって当社で働くパートナーがより豊かに、より幸せになることが三ッ和の使命」とあります。事業を拡大することが目的でも、利益を最大化することが目的でもない―――私たちは従業員の成長の先に会社の成長があり、会社としての存在意義だと考えます。また自分を取り巻く他者の成長も自分の喜びに出来る人と共に歩んでいく。それが私たちの歩んでいきたい道なのです。